歌丸さん追悼―COPDとは?

笑点でおなじみの桂歌丸さんが81歳で亡くなった。

死因は肺炎。

だがその背後にはCOPDがあって、

COPDはタバコによるものだ。

歌丸さんを昇天させたCOPDとはどんな病気か?

歌丸さんは2009年にCOPD急性増悪で入院し禁煙した

歌丸さんは9年前に、
感染症をきっかけに、
COPDが急激に悪化し、
入院した。

タバコのせいだと
その時初めて知ったのだという。

そのあとすっぱり禁煙して、
COPD啓発大使も務めた。

それでもどんどん酸素化の状態は
悪くなっていったんだと思う。

鼻にカニューレをしている写真が散見される。
在宅酸素療法もしていたわけだね。

歌丸さんがかかったCOPDはどんな病気か?

COPDは「慢性閉塞性肺疾患」の英語の略。

ゆっくりと進む、
息の通り道が詰まる、
肺の病気だ。

タバコが原因。

職業曝露もあるんだろうけど、
危険職業でもない人で、
タバコ以外の原因は聞いたことがない。

特徴は、2つ。

  1. 息が吸えるけど吐きにくい。
  2. 肺がどんどん壊れていく。

息の通り道が狭まっているので、
特に息を吐きだすのが大変になる。

まるで、ストローを加えて、
息を吐いているような感じ。

タバコを吸うと、
発がん性物質が肺に入り、
発がん性物質を解毒するときに、
活性酸素がでる。

活性酸素は細胞にとって毒なので、
解毒する酵素があるが、
酵素の働きを上回る活性酸素が発生するため、
肺の細胞が死ぬ。

肺の細胞が死ぬと、
空気の酸素を取り込み、
体内の二酸化炭素を捨てる作用がなくなる。

作用がなくなった肺の構造は、
まるで蜂の巣のように穴ぼこだらけになる。
そこでは酸素と二酸化炭素の交換はできない。

役に立たなくなった風船みたいな肺の部分を、
肺気腫(はいきしゅ)と言う。

COPDは肺気腫も起きてきて、
空気が吐き出せないだけでなく、
二酸化炭素とも交換できず、
酸素も取り込めない意味のない肺になっていく。

空気の酸素量20%では足りなくなり、
鼻元から酸素を吸いながらでないと、
酸素を取り込みにくくなった肺ではやっていけなくなる。

ずっと酸素ボンベを引きづって歩く生活になる。

COPDだと何が問題か?

息が吐きだせないから息苦しい。

酸素が体に取り込めないから息苦しい。

息苦しいから体が元気に動かせない。

酸素ボンベを引きずって歩くようになったら煩わしい。

さらに、

肺の自浄作用が下がり、
感染が起きやすくなる。

今回歌丸さんに最後のとどめを刺した、
肺炎にかかりやすくなる。

さらに、もっと悲劇がある。

酸素吸入をしながら、
タバコがやめられないとどうなるか?

酸素を口元で流しながら喫煙するとどうなるか?

火がつく。
爆発する。

顔面大やけどを負っている写真を見たことがある。

実際の患者さんはみたことない。

酸素吸入しながら喫煙している患者さんは見かけたことはある。

その患者さんは幸い燃え上がってはいなかった。

COPDを予防するにはどうしたらいいか?

COPDにならないためにも、
COPDが悪化しないためにも、
何よりも大事なのはタバコを吸わないことだ。
受動喫煙もしないことだ。

それしかない。

COPDは治らない。

気管支を広げて、
苦しいのを緩和する薬はあるが、
薬では治らない。

一秒でも早くタバコをやめれば、
進展・悪化はとまり、
徐々にでも回復してくる。

しかし、壊れてしまった肺は取り戻せない。

なるべく壊さないことしかないのだ。

COPDになりたくなかったら、
COPDを悪化させたくなかったら、
一刻も早くタバコをやめることだ。

まとめ

歌丸さんがかかっていたCOPDは、
タバコによるものだ。

COPDは、息が吐きだしにくく、
酸素を取り込みにくく、
息苦しさ極まりない病気だ。

酸素ボンベを引きずって歩く生活は、
煩わしくてしかたない。
息苦しさだって完璧には治らない。

COPDを予防するには、
COPDの悪化を防ぐには、
一刻も早くタバコをやめることしかない。

受動喫煙でもCOPDになるので、
受動喫煙もがんばって避けよう。

今の日本で受動喫煙を避けるのは、
結構努力が必要だが、
いまのところやむを得ない。

やはりタバコのない国にするしかないよね。